《0575》 生・立谷節の迫力 [未分類]

昨日は、神戸で「阪神から東北を支援する会」を開催しました。
午前中は関西学院大学と神戸大学の学生さんが講演しました。
足湯とお茶会による晴らしいボランテイア活動をされています。

足湯をすると、つぶやきが、生まれる。
そのつぶやきの中から沢山のものが見えて来るそうです。
被災者の本音に寄り添う優しい学生さんに感動しました。

ただ、被災地でも地域によって温度差が生まれています。
被災された方と、被災されていない方の違い。
日の当たる仮設と、そうでない仮設・・・

この冬に、孤独死、自殺を出さない対策が必要です。
ボランテイアにはまだまだ需要があるそうです。
ボランテイアとNPO、行政との連携も大切です。

災害看護師の黒田裕子さんも講演されました。
気仙沼の面瀬中学を中心に活動されています。
彼女は生活支援と孤独死予防を強調されました。

尼崎の中村大蔵さんは、「住宅に仮設はあっても
生活に仮設はない」と話されました。
全国に一つしかないグループハウスを紹介されました。

私は、義援金についてお話ししました。
震災孤児支援と「ふるさと納税」についてのお話し。
これについては、あらためて詳しく書きます。

メインゲストは、福島県相馬市の立谷秀清市長さん。
やはり、ド迫力でした。
震災9分後に、災害対策本部を設置したといいます。

普段から、自衛隊と一緒に頭上訓練をしていたそうです。
頭の中で行う防災訓練。
次に起こることをコンピューターに決めさせそれに対応する。

何が起こるか分からないのが、現実。
防災訓練では起こらないことが実際には起こります。
そのために常に頭の中でシミュレーションしておく。

普段から備えておけば、イザという時に慌てない。
その甲斐あっての迅速な震災対応に、聴衆は感動。
リーダーシップとは何かを教えていただきました。

立谷市長のお話は、ユーモアたっぷりで明るい。
彼の話を聞いているとどこか元気をもらいます。
おそらく、みなさんもそうじゃないでしょうか。

生・立谷節を堪能させていただきました。

懇親会も盛り上がりました。
丸1日かけた復興支援イベントも、無事終了。
肝心の義援金も沢山集まりました。

その後、長く待たせた看取り往診に向かいました。