《0058》 放射線治療こそ、もっと充実させたい [未分類]

私は、北海道がんセンターの西尾正道先生を尊敬しています。
彼は高い知識と情熱を持った、スゴイ放射線科医だと思います。
今回は、その西尾先生から聴いた話が中心になります。

放射線治療は、医者にも患者さんにもあまり知られていないように感じます。
放射線治療の方が楽で効くがんがあっても、あまり活用されていません。

放射線科の医者は、診断医と治療医に分かれています。
治療医は数が少なく、技術の割に薄給だそうです。

機械は何億円と高くても、それを操る医師の時給は驚くほど安く、
技術がほとんど評価されていません。
したがって放射線治療は医者の間でも不人気で、悪循環に陥っています。

しかし、増え続けるがん医療を考える時、開業医であっても、もっと
放射線治療を勉強しなくては、と思います。

がん対策基本法が出来て、各県にがん拠点病院が指定されましたが、
放射線治療ができない拠点病院もあると聞きます。

増え続ける肺がん、前立腺がんなどの患者さんが、最新の放射線治療を
もっと気軽に受けられるようになることを願っています。