《0613》 夫婦で末期がん [未分類]

夫婦とも末期がんの在宅医療を頼まれたことがある。
本当に2人とも末期がんなのだ。
どちらも病人でありながらも、介護者でもある。

よくが仲がいい夫婦は顔が似るという。
それは、食物やライフスタイルが共通だから?
夫婦で同じような生活習慣病のことも多い。

夫婦で糖尿病でインスリン。
夫婦で睡眠時無呼吸症候群で人工呼吸器。
夫婦で認知症、いわゆる認認・・・

そう考えると、夫婦で「がん」もあり得るだろう。
さらに「末期がん」であっても不思議ではない。
これまで数組のカップルを診させて頂いた。

夫婦とも、末期がんの在宅医療。
一方が悪く、一方がまだまし。
しかし、途中から逆転することも。

妻が夫を介助していたが、妻が先に旅立つことも。
そうなると残された夫はすぐに弱る。特に男は弱い。
妻が旅立ってたった1週間後に夫が旅立ったことも。

ある意味、理想的な最期かもしれない。
どんなに仲が良くても、普通、死ぬ時は一人だ。
「一緒に死のう」と言って一緒になる夫婦には羨ましい話?

一人が旅立った後の、その家は寂しい。
残された配偶者の在宅医療を継続する。
そしてあっと言う間に、ゼロになるこ。

さすがに同じ日に旅立った夫婦は知らない。
しかし1週間違いは、本当にあった。
長く在宅をしていると、いろんなご夫婦を診る。