《0627》 相馬市に見た「教育」という名の「復興」 [未分類]

気仙沼からの帰り道、福島県相馬市役所に立谷市長を訪ねました。
1月3日なので役所はお休みですが、市長は動いておられました。
私がお願いした4時ピッタリに、市役所に戻って来られました。

立谷市長さんは、お医者さんでもあります。
これまでのこと、そして、これからのこと。
限られた時間でしたが、いろんなお話を伺いました。

立谷市長さんのお話の中に、常に「未来」を感じました。
地域の未来は地域の子供たちの「教育」にかかっています。
この災害をはね返す知恵を持った人材を育てることが大切。

昨年来の震災遺児・孤児支援のみならず、最近は、
子供全体の教育支援に取り組んでおられました。
今回もお話の大半が、子供たちに関する話でした。

全員がいい大学に行く必要はありません。
高校から就職し技術者を目指すのも良し、専門学校も良し。
多様性を尊重した教育支援をイメージされていました。

昨夏、飯舘村は、子供たちを欧州に留学させていました。
それくらいの思いきった教育投資は必ず活きてくるはず。
災いを福に転じさせるには、教育に力を入れるのが一番。

様々な分野で優秀な人財をどれだけ輩出できるかどうか。
それで、その地域の将来が決まってくるのでしょう。
子供たちへの支援こそが、実のある復興だと思いました。

ルイビトン社が相馬市に子供のPTSD対策の施設に
支援を申し出たことが昨年末に報道されていました。
企業も子供の支援に乗り出してきたことを喜びました。

相馬市役所から仙台空港まで車でちょうど1時間。
仙台空港からは1時間半で伊丹空港に着きました。
相馬を出て3時間後には尼崎で往診していました。

まるで戦場から戻ったような気分でした。
意外に近いのに、どこか遠く感じる東北。
そこで見たのは「教育」という名の「復興」でした。

PS)
インフルエンザが流行ってきました。
人混みでは充分注意してください。
うがいと手洗いも忘れないでくださいね。

抗インフルエンザ薬として、現在、
1)飲み薬(タミフル)
2)吸入薬(リレンザ、イナビル)
3)点滴(ラピアクタ)の、3種類があります。

罹ったかな?と思ったら、早めに受診して
お医者さんとよく相談して治療してください。