《0632》 3.11と新成人 [未分類]

各地での成人式の様子をテレビや新聞で見ました。
例年になく引き締まった成人式であったと感心した
のは私だけでしょうか?

3.11があったらかです。
3.11が若者の心に火をつけたのでしょう。
このままでは日本が崩壊してしまう、と。

強い危機感を二十歳の若者も感じているのが伝わります。
被災地だけではありません。
全国各地で同時多発的に若者がシャキっとした気がします。

阪神間でも学生が被災地支援のイベントを開催していました。
自分たちに何ができるのか、強いエールを送っていました。
11月に私が主催した神戸での支援イベントの時も同じでした。

今の二十歳は、大人びています。
自分自身の二十歳は、もっと子供でした。
学生であっても、社会人であっても実にしっかりしています。

石川遼選手のイメージが、私の中での二十歳の若者。
自分をしっかり持っているように見えます。
日本の将来についてよく考えている二十歳も沢山います。

災い転じて福となす。
そんな単純な言葉は、犠牲者には失礼かとも思います。
しかし、本当にそのとうりにしないと大変なことになります。

今の中年が今の二十歳としっかり議論することが大切ではないか。
親子ほどの年の差は、現代においては、良いことではないのか。
親には経験が、子には勇気がある、から。

被災地の復興、日本の将来についてやや悲観的になっていたのが
昨日の成人式の映像で、すっかりイメージが変わりました。
新成人とともに頑張れば、日本はまだ何とかなる。

これは医療についても言えます。
最近、二十歳前後の医学生がよく自主的に研修に来られます。
外来を見てから在宅を一緒に回ります。

矢のような質問が飛んできます。
国民皆保険制度などの医療問題から終末期医療まで様々。
元旦の気仙沼でも4人の法学部生から同様の質問が来た。

お礼メールには「もっと勉強してから出直します」とある。
物凄い問題意識を持った学生さんが増えている気がします。
これらは、ちょっとした「兆し」ではないでしょうか。

いろんな分野で新成人が活躍することを、祈っています。
20年後には、間違いなく、彼らが社会のリーダーです。
その日まで親子鷹のイメージで切磋琢磨を続けたいです。

このアピタルも新成人に読んで欲しいな。
どんな感性で返してくれるのかな?
いつか新成人とデイベートしたい。