《0633》 連休明けの外来、在宅 [未分類]

連休明けは、予想通り、嵐のような一日でした。
正確に言うと日付けが変わっても終わりません。
携帯電話が1日中、鳴り止ままない。

外来は風邪や下痢(感染性胃腸炎)の患者さんが多い。
微熱でも調べてみると、多くがインフルエンザでした。
打率100%という事は、かなり見落としているのか?

予防接種をしていても罹るひとはいくらでもいます。
抗体があるので、軽く済むと言われています。
微熱程度でも、涙目でしんどそうなひとがインフルです。

全員に抗インフル薬の点滴を行いました。
15分間、1回だけでいいのですから優れた治療法です。
だれでも、早く解熱するほうがいいに決まっています。

昼休みに産業医出務も2件、こなしました。
朝から、緊急の往診依頼が数件ありました。
あっちへ行ったり、こっちへ行ったりの1日。

そこに警察から家で亡くなっている人の問い合わせ。
この時期は、検視や検案が増える時期でもあります。
いくら忙しくても警察には全面協力するのが町医者。

午後の外来も嵐のような忙しさ。
最後になればなるほど、ヘビーな患者さんが来られます。
ちなみに当院は、夜は火曜日が一番忙しくなります。

正月の間に体調を崩して病院に緊急入院した人が
そろそろ動き出す時期です。
ご家族がいろんな相談に来られます。

  • 病院に入院させたら寝たきりになった
  • 話さないし、食べなくなった
  • 変なことを言う(せん妄と言います)
  • 幻覚が出ているようだ

年末年始に溜まったマグマが一挙に噴火した感じです。
午前の診察の最後に飛び込んで来た家族もそうでした。
入院中の親が家に帰りたがって困っているという相談です。

私はいつも「病院さえよければ、いいですよ」と答えます。
在宅医側はいつも受け身です。
都合は病院と家族で決めてください、と。

遠くからも集まった家族は、迷いながらも決断されました。
強硬にまるで「脱北者」のように入院先の病院を抜け出して
ご自宅に戻されました。

介護認定も無い寝たきり老人の在宅療養が急に始まりました。

(つづく)