インフルエンザが蔓延しています。
当院では、連日、10名以上の患者さんがあります。
年末までは、B型のほうが多かったのが、今はA型。
高熱でない方もおられます。
ただ「しんどい」だけという方も。
私は、経験上、白目(結膜)を診てインフルを疑います。
発熱してすぐ受診するとインフル検査が陰性のことがあります。
翌朝、再検して陽性というかたが何人かおられました。
検査のタイミングも大切です。
飲み薬、吸入薬、点滴の、3つの治療法があります。
1回で済む吸入薬の人気が上がっていますが、当院では
ほぼ全例、点滴で治療しています。
15分の点滴を1回するだけでいたって簡単です。
現在まで、何の不都合も起こっていません。
解熱するまでの時間は、点滴療法が最短です。
点滴治療の最大の問題点は、点滴スペースの確保です。
1人、2人ならできますが、同時に数人となると難しい。
1人、1人を離して、他の患者さんとも離すスペースが必要。
一番困るのは、診察終了間際に受診される駆け込み患者群です。
帰ろうと思ったら数人の発熱患者さんが押しかけることが多い。
そこから診察、検査、点滴となると1時間はかかります。
この季節の外来診療は、連日、遅くなります。
それで終わりならいいのですが、そこから沢山の往診があります。
それで終わりならまだいいのですが、深夜、早朝の携帯が鳴ります。
どうか、発熱があっても、慌てずに、時間に余裕を持って
早めに医療機関を受診して下さい。
深夜に発熱しても、朝一番の受診で充分だと思います。
- マスクをしないで咳を撒き散らす患者さん。
- 咳をしながらもタバコを吸いながら入って来る患者さん。
- 5日間の休業等を指示しても無視する患者さん。
なにかと困ることが多い毎日です。
予防注射をしていても、インフルにかかることはあります。
人ごみに外出される場合はマスクをされたほうが安全かも。
インフル診療への雑感を書きました。
なんだか愚痴になったようでスミマセン。
明日は、もうひとつの流行病、嘔吐・下痢症について書きます。