《0648》 駆け込みワクチン接種 [未分類]

インフルエンザがすごく流行っています。
連日、学級閉鎖の情報が沢山流れてきます。
町医者は、まさに毎日がインフルとの闘い。

こんな「戦争」の最中に悠々とインフルの予防接種に
来られる方がまだ毎日、おられます。
もっと早くすれば良かったのに!と思いながら接種します。

嵐の外来の中にふと空いた穴のような
駆け込みワクチン接種という不思議な時間。
この問診票を見ると、ちょっと気が抜けます。

何の世界でも、のんびりした人がおられるもの。
尼崎では公費補助が1月末まで出るのでいいのですが。
どうせするなら、もう少し早ければよかったのに・・・

抗体ができるまで、2~3週間くらいはかかるでしょう。
それまでにインフルに感染するかもしれないし、
抗体が充分に出来ないかもしれないし。

予防接種をしてもインフルにかかる人はいくらでもいます。
予防接種の目的は、個人の利益より集団の利益のためです。
しかし個人の利益だけだと思っている人が多いようです。

しかし公衆衛生上の理由が一番大きいのです。
すなわち、感染者数のピークを小さくして
後ろにずらすことが、予防注射の目的なのです。

外来患者さんの2~3割が感染症患者さん。
どうしてもこの季節は、こうなってきます。
インフルに混じって多いのがノロウイルス。

ノロについては、明日書きます。

PS)
昨日は、大阪のリーガロイヤルホテルで認知症の講演でした。
今日は、加賀市民病院で、在宅医療の講演です。
電車が大雪の影響を受けないか心配ですが、行ってきます。