《0650》 インフルの陰にノロあり [未分類]

インフルエンザが100万人を超える本格的流行へ。
やっとそう報道されました。
たしかに、今の学級閉鎖の数は半端ではありません。

生徒の2割が休むと、自動的に3日間の学級閉鎖になります。
だから学級閉鎖数を知るだけでだいたいの流行が分かります。
これまで子供が多かったのが今後は老人に移る可能性がある。

町医者をしていて分かるのはノロウイルス感染症も多いこと。
嘔吐・下痢を訴えて受診するひともかなりおられます。
いちいち検査をしませんが、ノロじゃないかと診断します。

ノロに関しては、以前、このブログでシリーズで書きました。
「ノロウイルスの不思議シリーズ」
是非、御参考にしてください。

ノロと書きますが実際は「ノロだろう」との推定です。
臨床現場では、「感染性胃腸炎」という言葉を使います。
これは細菌性も含むので、大変便利な言葉です。

インフルになった後にノロにも罹る人。
ほぼ同時にインフルとノロの両方に罹る人。
インフルの陰に常にノロあり、といった感じの毎日です。

「嘔吐・下痢になったら、2食抜いてね」
これは私の口癖です。
しかし、反対に一杯食べてまた嘔吐・下痢する人の多いこと。

「早く元気になるために一杯食べる」は間違いです。
正解は、御飯を入れずに、胃腸を休めることです。
意外と間違う人が多いので改めて書きました。

インフルとノロ。
この2つが流行るのは、冬ならではの光景。
一昨日からの大雪ならぬ、診療所も「冬景色」です。

新型インフルの時は動線の分離が厳しく指導されました。
現在かつての新型は、季節性になったので、それは不要。
しかし、以前に準じて動線を分けて診療しています。

インフルもノロも、予防が大切。
丁寧こまめな手洗いとマスクだと思います。
みなさま、くれぐれもご注意ください。