《0666》 インフルの復習 [未分類]

インフルエンザ患者が200万人を超えたそうです。
集団感染や死亡例も報道され警戒が必要な流行です。
再度、インフルに考えてみます。

ワクチン接種していても充分インフルになり得ます。
接種して安心しきっていて、感染するひとがいます。
ワクチンの効果を過信しないことです。

通常は高熱が出ますが微熱程度の方もいます。
体温が絶対的根拠にならない場合もあります。
微熱という事で、見逃している人がいるかも。

簡易テストは発症後12時間経たないと陽性に出ません。
発熱してすぐに受診しても、出ない場合がよくあります。
このへんがインフル診療の現場での難しさです。

嘔吐するひともいます。
感染性胃腸炎と誤診しそうになったこともあります。
やはり全身倦怠感や関節痛が大切です。

既に多くの子供が感染して、今度は大人や老人の番です。
合併症を有する大人や老人は重症化しやすく注意が必要。
今後、集団感染を防ぎ、死者を出さないことが大切です。

治療のお勧めは、1回の吸入で済む「イナビル」。
しかし1回勝負なので、上手く吸入できないことも。
咳で上手く吸いこめないひとには、向きません。

「ラピアクタ」という点滴もお勧めです。
15分、1回だけで効果は優れています。
しかし、この点滴をしていない医療機関もあります。

在宅患者、施設入所者には、ラピアクタだと思います。
集団感染を防ぐには、これが一番でしょう。
当院では100名以上の方にラピアクタを使いました。

以上、今年のインフルの復習でした。
くれぐれも気をつけてくださいね。
また感染したら充分休んでから外出、出勤してください。