《0674》 普段どうりの手術を普段どうりに [未分類]

天皇陛下の心臓手術が無事成功して本当に嬉しい。
陛下の手術を支えた医療スタッフのみなさまにも
御苦労さまでした、と申し上げたい気分です。

これから心臓のリハビリに入ると聞き安心しました。
特に執刀された天野教授の言葉が印象に残りました。

「普段どうりの手術を普段どうりにするだけです」

さすが、5000例もの心臓手術を手がけた医師の言葉です。
普段のことを普段どうりにできるのが名医だとも感じました。
あれだけのプレッシャーの中での手術は大変だったでしょう。

一方、陛下のご決断も爽やかでした。
おそらく被災地支援という使命から決断されたのでしょう。
被災地を想う優しさから出る勇気に感動しました。

また、医療とはお互いの信頼関係で作るものだと
あらためて思い知りました。
陛下と医療スタッフの信頼関係を感じました。

被災地からもお見舞いの記帳に訪れた方もいました。
一般市民との心の交流に心打たれました。
全国民が手術の成功にホッとしているところでしょう。

これを機に心臓外科医の評価がもっと上がって欲しい。
とても難しい手術の割には、診療報酬や評価が低い。
心臓外科医評価する制度を構築して欲しいと思います。

私もこれから
普段通りの在宅医療を普段通りにやってきます。
天野教授も、普段通りの手術をしているでしょう。

関西出身で卒業年度がひとつ違い。
天野教授にどこか親近感を感じました。
臨床医には、「ハレ」の日はありません。

「普段通り」の積み重ねの連続です。