《0676》 2種類の駆け込み受診 [未分類]

駆け込み受診が無い日はありません。
午後7時までの受け付けですが、間際に
一度に10人も来られることがあります。

駆け込みは大きく2つのパターンに分かれます。
朝から来れるのに、踏ん切りがつかなかった人。
仕事を切り上げて、懸命に駆け込んできた人。

どちらなのかすぐに分かります。
前者は、怖がりさんや医者嫌いが多く
後者は、ハーハー言いながら駆け込んでくる人。

医者嫌いな人は、朝に吐血しても夜まで放っています。
夜になると真夜中が怖くなって、駆け込み受診します。
「わざわざこんな時間に来なくても」が数人は来ます。

一方、勤め人にとっては19時は微妙な時間です。
早く仕事を切り上げの受診自体、大変な作業です。
10分、20分程度なら遅れてもお待ちしています。

駆け込み受診には誤診が多いのでは?と正直、危惧します。
どうしても慌ただしい診察になってしまいがちです。
また、早く家に帰りたい患者さんで一瞬騒然となります。

最後の10分をわざと狙って受診するひともいます。
「ここが一番すいている」と思っていますが、大間違い。
一番混んで、一番疲れて、一番イライラしている時間帯。

2種類の患者さんですが、来られた順に診ていきます。
億劫で受診が遅れたなひとは、とても重症が多いです。
エコーや迅速血液検査などの検査や点滴が必要な人も。

たいていその日一番の「大物」がまぎれこんでいます。
「最後の患者には気を抜くな」という格言通りです。
当然、診療終了時刻は大幅に遅れます。

そこに、往診依頼の電話が必ず入ります。
往診していると、また次の往診電話が入ります。
そこに行くと、また別に、亡くなった電話が・・・・

何が言いたいかと言うと、
受診されるなら早めの方が得だということです。
病院側の連携室も閉るので、予約もとれません。

駆け込み受診は、何もいいことがありません。
駆け込みしかできない人は、仕方がありませんが、
診察時間の早めに受付されたほうが得だと思います。