《0679》 重点は救急と在宅 [未分類]

診療報酬改定とは、医療費が上がるか下がるかです。
前回は、10年ぶりに医療費がほんの少し上がりました。
それで大学病院など大きな病院の経営が少し改善しました。

病院は儲かっているか?
それは昔の話です。
大半の病院は赤字です。

特に公的病院の多くは慢性的に赤字経営。
税金での補填にも限界があります。
赤字が続きで事実上、倒産した病院も増えました。

前回(2年前)の改定は、大病院への応急処置でした。
しかし、大変タイムリーな処置でもあり、
多くの病院が少し息を吹き返しました。

本格的に息を吹き返すにはもう少しの資金投入が必要です。
しかし今回の改定は、プラス0.004%でした。
首の皮一枚、と呼ばれています。

その僅かなプラス分を、救急医療と在宅医療に
重点的に配分することが決まりました。
病院の勤務医を助けるためです。

病院を辞める医師がこれ以上増えると
病院自体が成り立たなくなります。
やはり病院を潰す訳にはいかないと国は考えました。

勤務医の負担を軽減するにはどうしたらいいか?
答えは、救急医療と在宅医療の充実です。
医療の入り口と出口に手当てするのが今回の改定です。

(つづく)