《0680》 開業医は儲かるか? [未分類]

病院の勤務医がどんどん辞めて、開業する。
みなさんの周りではどこで見られるこの現象。
果たしてそれほど開業医は儲かるのでしょうか?

様々な報道を目にされるでしょう。
開業医の年収は何千万円と。
必ず勤務医と比較されます。

しかし勤務医は労働者。
開業医は事業主、零細企業のオヤジです。
売り上げと年収が違うことは小学生でも分かります。

両者を単純比較することは、本来、できません。
それを無理やり単純比較させたいのが世の中です。
まあ、いつの時代も人の収入は気になるものです。

サラリーマンで脱サラした方がいます。
たとえ成功しても、年収は実感がないはずです。
借り入れ返済や従業員の給与を払うことで精一杯。

開業医もそれと同じ。
職員の給与、設備投資、借金の返済等で
自分の生活は最後の最後に後回しなのです。

ですから開業医の方が儲かるのは、昔の話です。
開業医の平均収入は、決して多くはありません。
世間が知りたいのは、開業医VS勤務医でしょう。

その興味は、実はお医者さんも同じなのです。
現在、その答えは、「どちらとも言えない」です。
試しに新規開業した開業医に聞いてみてください。

医者を辞めた仲間が何人かいます。
全くの他業種に変わりました。
彼らから異口同音に発せられる言葉があります。

「収入は増えて、ストレスは減った」

もちろん好きで選んだ医師という職業です。
収入やストレスは2の次、3の次の医師が大半です。
しかし中には、逃げ出した医師がいるのも事実です。

(つづく)