《0683》 医者が喜ぶと患者は泣く [未分類]

今日から3月。
寒さも少し緩むのでしょうか。
事務員さんたちは、月初のレセプト作業で大忙しです。

さて、この4月から医療費はどう変わるのでしょうか。
実は、医療費のみならず、介護費も変わります。
6年に1度の医療・介護報酬の同時改定が行われます。

医療保険は、2年毎に改定。
介護保険は、3年前に改定。
両者が一度に行われるのは、6年に1度なのです。

医療費は、0.004%だけ増えます。
と言われても実感はありませんね。
ほんの少しだけ増えるそうです。

お医者さんは少し喜んでいる方が多いようです。
10年間連続して下がってきた医療費が前回は0.4%、
今回もほんの少しだけ増えるのですから、そうなります。

そもそも医療費とは何でしょうか?
医療行為は全て公定価格なのです。
診察代も検査代も処方代も全部、国が決めます。

国民の保険料と税金から成りたっているのが
国民皆保険制度。世界中で日本だけです。
だから国が、すべての価格を決定するのです。

医療費が上がると、医師の報酬は増えます。
しかし、患者さんの窓口負担も増えます。
両者は常に、相反関係にあります。

かなりの医者が病院から逃げ出したので
病院のお医者さんに配慮した格好です。
しかし「医者が喜ぶと患者は泣く」ことになります。

(つづく)