《0069》 あやかりたい「笑い療法」 [未分類]

「笑い療法」という言葉が、広く認知されるようになりました。
がん患者さんとともにエベレストに登る有名な伊丹医師の
「生きがい療法」と、どこか共通点を感じます。

両者とも、リンパ球活性を上げる治療法です。
その意味では、「イメージ療法」や「アロマテラピー」なども
同じ範疇かもしれません。

「笑い」が、科学的に検証されています。
吉本新喜劇を見た後に、リンパ球の活性が上がるという、
大阪大学の森本教授の研究データはあまりにも有名です。

確かによく笑った後には、ハッピーな気分になり、なんだか
免疫能が上がった感じがしますよね。
だから臨床医として、できるだけ笑うように心がけています。

しかし、講演で笑いを取るのは至難の業です。
数えきれないほどの講演をしてきましたが、笑いはわずか。
笑いを取るのが得意な人は、普段から笑っています。

笑いとは作るものではなく、内面から滲み出るものだと思います。
だからその人の生き方、そのものなのでしょうか?

確かにあまり笑わない人の方が、がんや認知症になる確率が
高いような気がします。
あくまで印象ですので、例外もあります。

私の夢は、笑いを取り続けることです。
そう願い、先日、吉本の芸人さんを観察しました。
売れている芸人さんでも、調子が出るまで少し時間がかかっていました。

プロでもこんな感じですから、素人には難問かもしれません。
しかし、私の知り合いには、プロの漫才師より面白いお医者さんがいます。
彼の周囲には、笑いが絶えません。