《0694》 みんな冷たいじゃないかな [未分類]

長い3.11を、被災地から遠い大阪の街で過ごしました。
講演しましたが大切な人を無くされた人の前では何の意味
もないことが分かりながらも、語るしかありませんでした。

結論から言います。
みんな冷たいんじゃないのかな。
私を含めて。

石原都知事の発言をテレビで見ました。
「我欲がすぎるんじゃないか」
本当にそのとうりだと思います。

気仙沼の仮設住宅に詰めていた看護師さんと飲みました。
初めて会った彼女との間に、言葉は要りませんでした。
「これからが本番!」と講演では一応言いました。

私の根底は、偶然に左右された人たちの命運。
わずか1mが分けた、天国と地獄。
納得がいきません。

現在の「被災地間格差」が、私のモチベーションです。
死なないけれど助かったけれど、生きるのが大変な人。
何の力もないけれど、何かできるのかな、という想い。

「これからが本番」。
これは、阪神を経験した私の魂の叫び。
これから、20年、30年の闘いなのです。

大阪の雑踏を歩きました。
何も無かったのような活況でした。
それはそれでいいことです。

ただその1%でいいから被災地に持って行きたい。
そんな衝動に駆られながら歩く「雑踏」なのです。
そんな私はおそらく、おかしな人間なのでしょう。

ボランテイアを支えるのも立派なボランテイア。
支援は、たとえ間接的でも、必ず届くものです。
私もできる範囲での支援を続けたいと思います。