《0696》 個人の力は大きい [未分類]

阪神淡路大震災のあと、尼崎で開業しました。
官から民に移ったのです。
書きながら気がつきましたが。

あの時も、官の動きは鈍かった。
そして今回も、今も、同じように官は遅い。
しかし、官も実は民なのですが。

官とはそんなものと思い、個人で動きました。
東日本大震災でも多くの個人が動いています。
こんな非常時は、個人の力が大きくなります。

一人の僧侶は、被災者の心をほぐしました。
一人の大学生は、リーダーになりボランテイア
集団を率いています。

阪神大震災の時の学生ボランテイアのリーダーは、
現在、尼崎の市長さんとして活躍中です。

バイクに水を積んで走り回っていたある作家は、
現在、国会議員として活躍中です。

今、活動している若い人たちが、やがて日本の将来を
担う事になるのは間違いないでしょう。
そう思うと、心から応援したくなります。

福島の子供たちは、私より大人の思考を持っています。
冷静に現実を見つめています。
福島の子供たちが、やがて日本を支えることでしょう。

知人の医師が、石巻に移りました。
在宅医療をはじめています。
医療のみならず、介護も診てくれるでしょう。

医療と介護の連携を多職種連携と呼びます。
行政やボランテイアを入れて「地域包括ケア」と呼びます。
被災地の医療再生は、「地域包括ケア」から始まります。

志の高い方たちが、少しずつ集まってきています。
文明学者の梅棹忠雄さんは「光明」と表現しました。
あちこちに、その「光明」が見えます。

「ひこばえ(孫生え)」とは植物の根っこから出る新芽。
そんな新芽があちこちで生まれているのです。
「ひこばえ」は、非常時の個人の力の象徴。

HIKOBAEという震災を題材にした舞台が公開されます。
NY,東京、そして福島で、公演が予定されています。
東京は3月20日です。

そこに描かれているモチーフは「個人の力」。
福島で闘い、福島で生きるひとの舞台です。
時間が許せば見に行きたいと思います。

PS)
インフルエンザが峠を越えてホッと一息。
今度は花粉症の季節です。
運転する方は眠気の無いお薬を飲んで下さいね。