《0699》 がれきに対する感受性 [未分類]

被災地のがれきの処理が、議論されています。
あの膨大ながれきを全国各地で受け入れたい。
しかし心配で眠れない人もいるのも事実です。

ある出来事に対する反応は、かなりの個人差があります。
ある人は全く気にとめずある人は不安でパニックになる。
医者をしているとこの個人差が凄いことを知っています。

がんの痛みも、凄い個人差があります。
緩和に必要な麻薬の量は100倍、いや1000倍の差。
それほどの個人差があるのです。

がれきへの感受性にも、同じような感覚を覚えます。
嫌なひとは絶対に嫌なのです。
これはもう理屈ではありません。

私は、職業柄その人たちのストレスからくる
免疫能低下も多分に気になります。
もちろん被災地も気になりますが新たな被害も。

これまでのデマや風評被害もあるでしょう。
一度刷り込まれたらなかなか消えません。
ある意味宗教議論に近いものがあります。

がれきの処理ができないと、復興は進みません。
できるだけ近くで処理する方法を考えるべきでは。
そういえば、阪神淡路の時はどうしたのでしょう?

内陸部という方法もあるでしょう。
また沿岸部に埋めてはダメなのでしょうか。
なんとか被災地近くで再利用できればいいのですが。

遠方への移送は自然ではないと感じます。
その輸送コストを被災者に分けて欲しい。
がれき受け入れ以外の支援も、あるはず。

難しい問題です。
しかし急ぎます。
ここは知恵を出し合う時。

医師として言えることは、感受性の個人差は
もの凄いということ。
無用な対立で消耗しないことを願います。