《0708》 毎日が尊厳死 [未分類]

個人情報があるので、詳しいことは書けませんが、
毎日のように、平穏死を診ています。
がん、老衰、腎不全・・・

全てが、「予期された死」です。
在宅看取り数は、毎年右肩上がり。
多死社会という言葉を実感しています。

亡くなった後の体は皆さん、綺麗です。
浮腫みは無いか、ほとんどありません。
ほとんどの方は、管も入っていません。

おしめの1枚も不要で亡くなっていく方。
ひ孫になでられて亡くなって行く方。
天涯孤独で、ヘルパーが朝に死亡を確認する方。

形の差はあれど、みなさん尊厳死。
在宅現場では、尊厳死しかありません。
しかし、病院ではどうでしょうか。

何故、在宅では、尊厳死が可能なのでしょうか?

私は、余計なことをしないからだと思います。
「医者にかかるな」という本がベストセラーですが、
実際、在宅で往生する時には、医者が必要です。

死亡診断書を書いてくれる医者がいなければ
警察のお世話になります。
ですから、医者との関わりは要ると思います。

但し、必要なことだけして、余計なことはしない。
一方、緩和医療は、精神面も含めて一生懸命やる。
そんな主治医であれば、尊厳死が可能になるのでしょう。