《0710》 神経難病の患者さんの延命措置 [未分類]

昨日の文章ですが、
Lindbergさまのご指摘のとうりです。

>本人が延命を希望しない限り、本法案とは関係ない。
は矛盾しているのではないでしょうか?

本人が延命中止を希望しない限り
の書き間違いでした。
ご指摘に感謝申し上げます。

神経難病の患者さんは、呼吸ができなくなっても
意思疎通できます。
尊厳ある生を全うする権利があります。

神経難病の方の延命措置は、福祉用具と同じです。
足が悪い人が車椅子を使うように
呼吸できないひとが人工呼吸器を使うのは当然です。

しかし、中には延命措置を希望されない患者さんも
おられます。
延命措置を拒否された結果、在宅でお看取りした方もいます。

延命治療の「不開始」です。

さらに、延命治療中の患者さんが、100歳を超えたものの
全身状態が悪くなり、終末期と判定された場合を考えましょう。
その本人が、延命措置の中止を希望された場合はどうでしょう。

これは、「中止」です。
このような「中止」は、今回の法案には入っていません。
今回は、「不開始」のみに言及した法案でした。

今回の法案は患者さんの意思を尊重する法律です。
患者さん自身の基本的人権を守るための法律です。
誰だって、自分が嫌なことは拒否する権利がある。

延命措置を希望する方の権利を阻害するものではありません。
延命措置を受けることも人権です。
また現在進行形の延命措置を外の人間が言うものでもない。

以上の話は、年齢のという要素も大きいと思います。
今回の法案では、15歳以上が対象とされています。
小さな子供さんは対象ではありません。

また従来、人工呼吸器がイメージされていたようですが、
私の中では、胃瘻栄養のイメージが強くなっています。
時代とともに、イメージは変わってくるでしょう。