日本人は、「死」という言葉を忌み嫌いがちです。
今日は「尊厳死」という言葉を考えてみましょう。
「死」に尊厳があるのか無いのかよく分かりません。
「死」は「死」でしかない。
それ以上でも、それ以下でもない。
尊厳が問われるには、「生」のほうだと思います。
尊厳のある「生」と尊厳が損なわれた「生」がある。
私自身はそう考えています。
ですから「尊厳生」という言葉の方が腑に落ちます。
生きるとは楽しむこと。
移動して楽しむことが「尊厳」ではないでしょうか。
それが叶わぬ場合「尊厳」が損なわれていると言う。
「活き活き生」
「楽しんで生きる」
「エンジョイライフ」
皆様がご指摘されるように、
問題は「生」のほうにあると思います。
「生活」の質や満足度を考えることが大切です。
「尊厳死」から「尊厳生」へ
これは、私が一昨年、日本尊厳死協会の
機関紙に寄稿した小文のタイトルです。
その想いは今も全く変わりません。
ちょっとした言葉の違いでイメージが大きく変わります。
私は、「生」をもっと強調したいと思います。
「尊厳生」という前向きな議論のつもりです。
PS)
春の嵐の翌日の外来は予想通りの大混乱でした。
余波は、夜まで続きました。
年度末作業かつ診療報酬改定作業で大忙しです。
患者さんは、大混雑する受付に文句を言われます。
「なんでこんなに待たせるんだ!」と。
実は、前日は、超ガラガラでした。
要は、雨の日は受診の大チャンスなのです。
待ち時間がとても少ない。
悪天候の日の診療所は間違いなく「穴場」です。