《0723》 新人研修 [未分類]

4月から新しい医師が赴任されました。

病院から診療所への転身です。

みんな最初は病院から始まります。

 

病院と診療所では、保険診療の規則が違います。

診療所にしか無い規則がいくつもあります。

さらに保険レセプトの審査も診療所の方が厳しい。

 

外来診察の規則はとても複雑です。

そこに在宅医療の規則と介護の仕組みも教えます。

全体像が分からないと、在宅医療ができません。

 

死亡診断書の書き方も1から教えます。

在宅看取りならではの規則もあります。

交通規則と一緒だよと言いながらです。

 

そんなわけで、規則を教えることから始まります。

これが結構、時間がかなります。

これまで、何回やってきた作業でしょうか。

 

医師を教えるのは、医師しかできません。

教えるエネルギーは、普段の2~3倍。

終わるとこちらもドッと疲れます。

 

病院の医師が診療所に慣れるまで、3ケ月はかかります。

中には1年かかった医師もいました。

中には2年かかっても診療所に慣れない医師もいました。

 

病院では臓器だけ看ていれば事が足ります。

しかし診療所では、人間を診なければなりません。

言葉では簡単ですが、これを教えるのは大変です。

 

それでも根気よく教えていきます。

それ以外に方法がありません。

複数医師の診療所の宿命です。

 

研修医の教育に新人医師の研修。

それに職員教育とクレーム処理。

院長の1日はあっという間です。