世間ではまだインフルが残っています。
当院ではこの1週間、9名のB型インフルがいました。
なごり雪ならぬ、「なごりインフル」と呼んでます。
風邪の診療が一番難しい。
風邪かと思ったらインフルだった。
感染性胃腸炎だった。
肺炎だった。
それくらいの誤診はよくあります。
風邪だと思ったら、胆のう炎だった。
腎盂腎炎だった。
化膿性膝関節炎だった。
さすがに医者を許せませんか?
風邪だと思ったら、白血病だった。
膠原病だった。
肝膿瘍だった。
これなら、仕方がありませんか?
自称、風邪患者さんは、本当に油断できないのです。
気になったら白血球やCRP(炎症反応)を調べます。
それでも良く分からない風邪が時にあります。
風邪だと思ったら、単なる詐病だった!?
あとで診断書を頼まれる時に告白されます。
「職場を休むため、嘘をつきました」
「寝坊したので職場に風邪と言いました」
「試験をサボるために仮病を使いました」
ああ、ここでもまた「誤診」です(恥)。
風邪の診療には、いくら気をつけても、
あとで赤面するのが「風邪」なのです。