「薬だけくれ!」という方が来られます。
「診察しないとお薬は出せません」と言うと
怒って帰られる人が時々います。
現在、「お薬受診」というものは無いので
必ず診察に入ってもらいます。
しかし待ち時間で切れる方もおられます。
「変わりなし!」と言われても、診察をします。
顔色を見たり、血圧を測ったり、脈を調べたり。
もしかしたら変化があるかもしれないからです。
しぶしぶ診察室に入って来るひとでも
診察してみると大きな異常があることも。
貧血で顔面蒼白になっている人がいました。
慌てて、鎮痛剤の処方を中止しました。
後で胃カメラで胃潰瘍からの出血を確認しました。
診察に入ってもらっていて、本当に良かった!
造血剤で1ケ月ほどで無事回復されました。
患者さんも入院せずに治り、喜ばれました。
診察は、してみるもんです。
いや、しなきゃいけないのですが。
もちろん、血圧も測ってみるものです。
どうしても時間が無い時は顔色を診させてください。
診ないとお薬を出してはいけないのです。
ですから多少時間がかかるのは仕方がありません。
長期出張の場合など、ご家族が代理で受診されることが
時々ありますが、これは許されています。