昨夜は校医をしている夜間高校の検診でした。
夜間高校ですから、当然検診も夜にあります。
ここの校医になって、はや10年になります。
夜の診察を大慌てで終えて、7時40分に到着。
毎年、大人びた元気いっぱいの15歳がいます。
昼間働いている高校生も大勢います。
新入生ひとりひとりに、聴診器をあてました。
心音を聞きながら、彼らの目力、皮膚の状態、
脂肪の分布、姿勢、などもチェックしました。
背中にも聴診器をあてます。
呼吸音を聴きながら、背骨の曲がり具合を見ます。
まだ15歳ですが背中が曲っていない生徒は僅か。
肥満も多いです。
外国で見るような相当な肥満者も結構いました。
何をどう食べたらこんなに太るのだろうか?
皮膚の状態は、食べ物をよく反映しています。
アトピー性皮膚炎の子供の食事を見てみたい。
既に病気になっている15歳が沢山いました。
15の背中に、30年先がハッキリ見えます。
決して、脳卒中やがん、そして生活保護にならぬよう
教育するのが我々の使命だと確信しました。
年2回続けてきた「健康」の授業を、今年から
毎月、2コマすることを、校長に提案しました。
了承されました。もちろんボランテイアです。
全校生徒に一斉に教えるのですが、今年から
会場を体育館から食堂に移すことにしました。
会場設営の細かな打ち合わせも済ませました。
その後、築70年の古い建物を改めて見学。
まさに、オールデイズ3丁目の夕日の世界。
ノスタルジックな雰囲気を、満喫しました。
学校医は、開業医の大切な仕事です。
この夜間高校とは、とてもいいご縁を頂いています。
学校医が終わってから在宅患者さんを往診しました。
「夜回り先生」。
教師では無く、医者。
診療所以外でも、いろんな仕事が待っています。