どこの診療所にも通常、事務員さんがいます。
目立ちませんが、一番大切なポジションです。
彼らの一挙一動が患者さんを安心させ不安にもする。
事務員さんの笑顔が素敵。
患者さんからそう褒められると、素直に嬉しい。
ある意味看護師を褒められるよりも嬉しいもの。
「医者はまあまあだが受け付けの愛想がいいから」
そう言われるとちょっと複雑ですがまあ許します。
「あそこは感じの悪い受付がいる」のが一番困る。
受け付けは、よく診療所の顔と言われます。
確かに自分が歯医者さんに行った時、そう思いました。
優しい笑顔の受付の方を見たらそれだけで安心します。
事務員さんは、いろんな仕事をこなします。
朝一番に来て掃除し戸を開けて患者さんを入れます。
保険証の確認をしてから、カルテをサッと出します。
診察後は、レセコンに入力して、会計をします。
毎月、1日~9日位は、レセプト作業に没頭しています。
診察終了後に始まりますから、作業は深夜に及ぶことも。
特に、正月やGWは、ちょうどレセプト期間中です。
事務員さんの宿命と言い切っては、彼らが可哀そう。
いつかその流れを断ち切りたいと思いながらも甘えます。
事務員さんは医療職ではありません。
もちろん介護職でもありません。
事務は事務です。
事務の学校を出た方もおられれば素人から入られた方も。
いろんな経歴の方が、協力して事務作業をしてくれます。
本当に有難いことです。
しかし、普段は、それを表現する暇がありません。
気がついたら、彼らを怒鳴ったり、怒ってばかり・・・
家に帰ると、自己嫌悪になることがしばしばあります。
私へのクレームも彼らが受け止めてくれます。
時には1時間もクレームを傾聴してくれます。
本当に有難い存在なのです。
院長の機嫌を見ながらクレーム情報を伝えてくれます。
時には、私が彼らに厳しく叱責されることもあります。
彼らは、患者さんの生情報をよく知っているのです。
彼らは、一番最初に出社し、最後まで居ます。
最後に鍵をかけて帰るのも彼ら。
本当に、縁の下の力持ちなのす。
診療所は、事務員さんが命です。
何度も喜ばされたり、反対に泣かされたことも。
最近は、空気のような存在になりつつあります。
医者や看護師は、患者さんに直接感謝されることが多い。
しかし事務員さんが直接感謝される機会は意外に少ない。
もっともっと感謝しなければバチが当たと毎日思います。
今日は、事務員さんのことを褒め殺ししています。
GWが近いからです。
彼らはGW中も、レセプト作業で缶詰めになります。