《0738》 こうして、お薬が増える [未分類]

20種類ものお薬を飲んでいる人は珍しくありません。

そんな中10種類のお薬なら、、、むしろ「標準」です。

年を取るということは、お薬が増えやすいということ。

 

年を重ねることは、いくつかの病気を重ねること。

問題は、それを放置するか、いちいち対応するか。

医者も患者さんも態度を決めておく必要があります。

 

90歳にもなると、血圧が上がり、軽い心不全があり、

糖尿病の傾向があり、コレステロールや尿酸も高い。

そうそう、血液をサラサラにしておく薬も必要です。

 

さてもうこれだけで10種類くらいになります。

年をとるということはそれだけではありません。

全身のあちこちにガタが来ます。

 

膝や腰が痛く、骨粗しょう症を指摘されました。

夜間頻尿のため不眠もあります。

そういえば、頑固な便秘もありました。

 

ここまでで、15種類ですが、問題はこれからです。

消化が悪くなり、胃がよく痛み、時々下痢もします。

最近軽い認知症と診断され、認知症薬も勧められた。

 

逆流性食道炎もあるので、胃酸を抑える薬も飲みます。

薬が多すぎて胃が荒れるので、漢方の胃薬も出ました。

布団に入ると、咳がよく出るので咳止めも必要です。

 

さて、これで軽く20種類を超えました。

さらに問題はこれからです。

目が見えにくいので眼科に行ったら3種類処方された。

 

耳が遠いのと時々めまいがするので、耳鼻科も受診。

尿の出が悪いので、ついでに泌尿器科も受診しました。

さて、これで軽く25種類を超えましたね。

 

笑い話のようですが、本当にある話。

どこにでもありそうな、普通の話です。

でも気がついたら、大きな落とし穴にはまっていました。

 

臓器別縦割りの医療の行く末は、お薬が増えることです。

縦割りが進むほど、受診科目が増えます。

受診科目に比例して、お薬の種類が増えていきます。

 

全部止めたら元気になった。

笑い話で、よく聞きますが

実は、本当の話です。