《0740》 お薬の値段 [未分類]

今日は、お薬の値段についての話です。

当たり前ですがお薬には値段があります。

薬価は国が決めているので公定価格です。

 

高い薬と安い薬があります。

1錠10円、100円、1000円と、

見かけは同じでも値段は全く異なります。

 

開業医は、様々なお薬の大体の値段を知っています。

知らず知らずのうちに覚えてしまいます。

一方、勤務医は、あまり知りません。

 

片頭痛の特効薬は、1000円します。

しかし従来の予防薬は、その10分の1です。

同じ病気の薬でも、新薬は高い。

 

エキス剤になった漢方薬も同様です。

同じような袋に入っていても、番号で値段が全く違う。

漢方薬の種類によって、数倍もの違いがあります。

 

抗がん剤や抗ウイルス剤は、ビックリするほど高い。

その説明をしないで処方するとトラブルになることも。

患者さんは「何かの間違い」かと思われるくらい高い。

 

薬の種類が多くなると、薬局での支払いも大変です。

高い薬が混じると1万円を超える窓口負担になります。

そこまで説明してから、お薬を出すようにしています。

 

ジェネリック薬がある場合は、そちらを勧めます。

ヘルペスのお薬を出す時が、そのような事が多い。

私の場合、こちらから勧める薬は限られています。

 

お薬の種類を減らすことは大切ですが、

窓口負担額を減らすことも大切です。

町医者は、そんな視点でも考えます。