今日は、お薬の値段についての話です。
当たり前ですがお薬には値段があります。
薬価は国が決めているので公定価格です。
高い薬と安い薬があります。
1錠10円、100円、1000円と、
見かけは同じでも値段は全く異なります。
開業医は、様々なお薬の大体の値段を知っています。
知らず知らずのうちに覚えてしまいます。
一方、勤務医は、あまり知りません。
片頭痛の特効薬は、1000円します。
しかし従来の予防薬は、その10分の1です。
同じ病気の薬でも、新薬は高い。
エキス剤になった漢方薬も同様です。
同じような袋に入っていても、番号で値段が全く違う。
漢方薬の種類によって、数倍もの違いがあります。
抗がん剤や抗ウイルス剤は、ビックリするほど高い。
その説明をしないで処方するとトラブルになることも。
患者さんは「何かの間違い」かと思われるくらい高い。
薬の種類が多くなると、薬局での支払いも大変です。
高い薬が混じると1万円を超える窓口負担になります。
そこまで説明してから、お薬を出すようにしています。
ジェネリック薬がある場合は、そちらを勧めます。
ヘルペスのお薬を出す時が、そのような事が多い。
私の場合、こちらから勧める薬は限られています。
お薬の種類を減らすことは大切ですが、
窓口負担額を減らすことも大切です。
町医者は、そんな視点でも考えます。