《0764》 元祖・平穏死の石飛先生との講演 [未分類]

昨日はベストセラー「平穏死のすすめ」の石飛幸三先生と

大阪梅田でダブル講演させて頂いた。

石飛先生のお顔を拝見するのは、1年ぶりのこと。

 

石飛先生は、特養の嘱託医として赴任されてから

延命治療だらけの介護現場に、疑問を持たれた。

一方、私は在宅医としての疑問からスタートした。

 

石飛先生のスライドは、昨年よりバージョンアップ

していた。

平穏死される方の動画があり涙を誘っていた。

 

私は、ハッピーな胃瘻、アンハッピイーな胃瘻の

話をしました。

中止ができないことがこの問題の本質であると。

 

考えて見れば、特養嘱託医と町医者在宅医と

介護スタッフとが見事にまじくったシンポでした。

石飛先生は昨年同様老衰での平穏死を話されました。

 

満員の会場からは、「医学教育をどうすればいいか」

「胃瘻の現実をもっと知りたい」という質問を頂きました。

懇親会を含めて、7時間も石飛先生と一緒に過ごしました。

 

帰りに研修医君に質問してみました。

「平穏死、自然死、尊厳死の違いは分かるか?」

 

研修医君「・・・・」

 

「実はほぼ同義語なんだ。

平穏死っていうのは石飛先生が造られた「造語」なんだ」

 

平穏死させたら逮捕されるかもしれないと

多くの医師が恐れる変な世の中になりました。

しかし死を考える機会が今後増えていくでしょう。

 

石飛先生と「逮捕されないようにお互い頑張りましょう」と

声をかけてお別れしました。

石飛先生は、看護の時代という次の本を書かれていました。

 

実は一昨日も大阪で3時間、平穏死の講演でした。

2日連続の平穏死の講演でした。

その間に、本当に2人平穏死されました。

 

昨日使ったネタを今日もやりました。

しかし昨日聞かれたお客さんが数名おられたので、

なんだか気恥かしかったです。

 

まるで漫才師みたい、なんて思いながらの講演でした。