《0797》 QOLとは「命の品格」 [未分類]

 今回の世界大会ではいろんな発見がありました。

ある外国人からこんな質問をされて驚きました。

「日本という国は自殺が認められている国ですね?」

 

たしかに、日本は年間3万人も自殺する国。

外国からみたら、そう見えるのでしょうか。

松尾幸郎さんに聞いてみました。

 

それは宗教感の違いではないかと。

今回の約100人の参加者のうち

Non-christianは、我々3人のみでした。

 

さらに松尾さんには、面白い指摘を頂きました。

QOL(Quality  of  life)という言葉についてです。

通常「生活の質」と訳され、私もそう信じてきました。

 

しかし松尾さんに言わせると、「命の品格」だそうです。

たしかに毎日巻子さんを介護しているとそう感じるでしょう。

生きていること、生かされていることを、感じるのでしょう。

 

在宅現場では、毎日、QOLという言葉を使います。

Lifeとは「生活」という意味であると頭に沁みついています。

しかし過酷な状況にある人にとっては、「命」そのものでしょう。

 

今回の大会は、「死」というものを考える会ではなく、

「生きる」ということ、そして「命」とは何ぞや?

を考える会であることに気づかされました。

 

さらに、「自殺」についても考えてみました。(つづく)