今回の世界大会ではいろんな発見がありました。
ある外国人からこんな質問をされて驚きました。
「日本という国は自殺が認められている国ですね?」
たしかに、日本は年間3万人も自殺する国。
外国からみたら、そう見えるのでしょうか。
松尾幸郎さんに聞いてみました。
それは宗教感の違いではないかと。
今回の約100人の参加者のうち
Non-christianは、我々3人のみでした。
さらに松尾さんには、面白い指摘を頂きました。
QOL(Quality of life)という言葉についてです。
通常「生活の質」と訳され、私もそう信じてきました。
しかし松尾さんに言わせると、「命の品格」だそうです。
たしかに毎日巻子さんを介護しているとそう感じるでしょう。
生きていること、生かされていることを、感じるのでしょう。
在宅現場では、毎日、QOLという言葉を使います。
Lifeとは「生活」という意味であると頭に沁みついています。
しかし過酷な状況にある人にとっては、「命」そのものでしょう。
今回の大会は、「死」というものを考える会ではなく、
「生きる」ということ、そして「命」とは何ぞや?
を考える会であることに気づかされました。
さらに、「自殺」についても考えてみました。(つづく)