《0008》 医者も風邪をひく [未分類]

大型連休前ですが、少し寒いですね。
まだ風邪の患者さんが結構多く来られます。
医者も人間ですから時には風邪もひきます。

私の場合、かかったかなと思ったら、まず「葛根湯」を飲みます。
そしてテニスやウォーキングで少し汗をかき風呂に入ります。
翌日にまだ症状があれば、今度は「小青竜湯」を飲みます。
だいたいそれで治ります。

この二つの漢方薬は、常に、車にストックを積んでいます。
在宅患者さんやご家族が鼻をすすっていたら、少し差し上げます。
年配の方には、「痲黄附子細辛湯」がお勧めです。

では、インフルエンザの場合はどうしているか。
正直、諦めています。
一日中、咳や唾が飛んできます。
マスクをしていても顔にバッチリかかります。

以前、開業医仲間にインフルエンザワクチンを打っているか
聞いたところ、私を含めて誰も打っていなかったので驚きました。
全員が自然免疫があると確信しているようです。

たしかにベテラン職員ほどインフルにかかりませんが、
新人職員はすぐにかかって倒れます。

今回の新型ワクチンにしても、あれだけ他人には
打っておきながら、自分自身には打っていません。
大きな声では言えませんね。

診察中に、「今、患者さんにインフルをうつされた!」と
はっきりわかる瞬間があります。
ウイルスが喉から侵入して、みるみる増殖するのが分かるのです。

急いで漢方薬を探して、少し多めに飲みます。
インフルらしくても、風邪と同じで自分なりの方法で
一晩で治してきました。

私はタミフルを飲んだことがありません。
一方、タミフルを飲みながら診療している同業者もいます。

いずれにせよ
「睡眠」、「小食」、「禁煙」が、
最も大切な風邪の養生法だと思います。