《0804》 被害者の立場 [未分類]

「巻子の言霊」には交通事故被害者の立場の弱さが

具体的に描かれていて、誰にとっても興味深いはず。

交通事故など不慮の事故は誰でも当事者になり得る。

 

殺人事件などの被害者の立場も弱いことは有名です。

被害者のプライバシーは公表されるも、加害者が

未成年だった場合、保護されます。

 

医療事故の被害者はどうでしょうか?

自分は加害者になる得る立場なので、想像できませんが

おそらく被害者の立場はたいへん弱いものだと思います。

 

昨夜、「脱原発デモ」の映像をテレビで見ました。

その中で、自宅に帰れない浪江町の女性が

「福島を返せ」というプラカードを持っていました。

 

この方も、やはり「被害者」だと思います。

やり場の無い怒りで顔が歪んでいました。

もし自分がその立場だったら、と考えました。

 

昨夜、満員電車に乗ったら、私の隣に座った若い男性が

大量の嘔吐物を、大噴出し、周囲の人々にかかりました。

私もその一人でした。

 

嘔吐した瞬間に周囲の人は被害者となりました。

怒る人がいるかと思いきや、タオルを差し出す人、

袋を差し出す人、がいて皆さん親切でした。

 

昨日書いたアーミッシュを思い出しました。

たかが嘔吐物での衣服の汚れ程度ですから

当たり前かもしれませんが少し意外でした。

 

今日は、不肖私の誕生日。今日から54歳です。

お祝いメールメール等を頂き、恐縮しています。

しかしこの1日で、3人を在宅看取りしました。

 

深夜に2人。ほとんど寝る時間がありません。

同じ道を、1日に10回位、往復しました。

誕生日の夜も未明も、行ったり来たりです。

 

今日の午後は、アスベスト被害の集会に参加予定です。

尼崎独特の風土病とも言える中皮腫の患者さんを沢山

見ていますので、嵐の外来の後顔を出そうと思います。

 

考えてみれば、これも被害者です。

しかし、まだ被害者としての認定すら下りていません。

「赦し」の前にまず被害者として認めることが大切でしょう。