《0809》 交通事故被害者への慰謝料 [未分類]

センターラインを越えてきた車が正面衝突してきて

全身麻痺になった場合、慰謝料ってはいくらくらい?

これはどんなひとにも共通して起こり得ることです。

 

以下、「巻子の言霊」から引用させて頂きます。

 

アメリカの事例です。

 

2009年4月17日の「ニューヨークタイムス」の記事

によると、2006年に酩酊状態で地下鉄に轢かれて足を

切断し、義足になった45歳の男性に支払われた賠償金は。

なんと、約2億3000万円でした。

 

酩酊状態のため過失が3割減らされて、この金額です。

2002年の同じく地下鉄事故で右足切断、片目失明の

障害を負った男性の賠償金は、約7億円でした。

 

市バスに轢かれて足を切断し義足をつけることになった

45歳の女性が求めた賠償金は、約27億円でした。

アメリカの賠償金は、驚くほど高額です。

 

一方、全身麻痺の松尾巻子さんの全面勝訴で勝ち取った

賠償金額は、将来の介護費用1億9000万円、

逸失利益2000万円、後遺症慰謝料2800万円でした。

 

夫である松尾幸郎さんは、この事故で人生をむちゃくちゃに

されましたが、その慰謝料はたった、330万円でした。

いずれもアメリカに比べて余りにも少なすぎると思います。

 

柳原三佳さんは、日本の交通事故被害者の立場の弱さや

賠償問題を、書籍やメデイアを通じて訴え続けています。

普段は意識しない問題ですが、とても大切だと思います。

 

全身麻痺という状態とは、想像できない辛さでしょう。

私は弱虫なのでとても耐えられない。

お金には到底換算できない過酷な毎日だと想像します。

 

こんなことを書いていたら、昨日、突然、巻子さんと

同じように交通事故で全身麻痺になった方の主治医を

依頼され、急遽訪問しました。

 

偶然とはいえ、ほんとうに驚きました。

様々なメデイアに何度も出てらっしゃる方なので、書きました。

「巻子の言霊」がそのまま乗り移ったような温かい家族でした。

 

病気での全身麻痺と

事故での全身麻痺は

似ているようで、どこか違うのかもしれません。

 

いずれにせよ人工呼吸器を付けて頑張っている神経難病や

事故や障害者の生活をしっかり支えるのが、私の使命です。

今夜は西宮で「地域包括ケア」について講演します。

http://www.nagaoclinic.or.jp/picture_library/seminer/20120705houkatu.pdf