《0816》 訪問看護師が「身代わり」に [未分類]

午前3時が、魔の時間です。

患者さんの病状が悪化する。

ご家族の不安が最大になる。

 

在宅療養されている方には、心当たりがあるでしょう。

先生に電話しようか、朝まで待ってから電話しようか。

悶々としながら、悩まれる時間。

 

「そうだ、まず訪問看護師さんに電話しよう」

そう思い立って、看護師さんの方の電話が鳴ります。

必要とあらば、看護師さんは訪問し、処置をします。

 

深夜と早朝の間。

その間に、訪問看護していたことを知るのは翌朝。

メールを見て初めて知ります。

 

そして午前9時に、呼吸停止との電話が入りました。

その時も、真っ先に駆けつけるのは訪問看護師さん。

そのあとに、私が伺います。

 

看護師さんが、何から何までやってくれています。

私の仕事はご家族と話し診断書を書くだけ。

そんな中で日々が過ぎていきます。

 

もし、午前3時の電話に全て反応していたら、

私は倒れるでしょう。

しかし倒れずに元気に毎日、過ごせています。

 

すべて訪問看護師さんのお陰です。

私の「身代わり」になってくれているのです。

向こうも24時間体制なら、こちらも24時間体制。

 

「チーム医療」という言葉を使うのは簡単。

しかし患者さんは一人の医師と一人の看護師を求めています。

できるだけ、関わる人間を少なくするのも、大きな役割です。

 

訪問看護師さんを見ると、倒れないか心配です。

本当に申し訳ない想いで一杯です。

感謝、感謝、感謝。

 

日々、一番嬉しいのは訪問看護師さんを褒められること。

町医者にとってこれほど嬉しいことはありません。

本当に日本一の看護師さんたちだと思っています。

 

今日は尊厳死後蓮の総会で上京。

留守を守ってくれているのは、看護師さんです。

もちろん、医師軍団も頑張ってくれていますが。

 

今日は、少し舞台裏を書いてみました。