在宅医療は、総合診療だと思ってきました。
それを行う医師は、総合医だと。
しかし、それも一部、崩れつつあるようです。
○○疾患専門の在宅医という風に分化しています。
私は、どんな病気でも診ます。
在宅医として、受けない病気はありません。
もちろん私の手に負えない目や鼻や皮膚の病気は
それぞれの専門医に往診を依頼することはあります。
しかし原疾患については、すべて受けるという姿勢。
しかし在宅医療も、専門分化が進みつつあります。
1人の患者に5人の在宅医チームをつけることがいい
というお考えの医師と議論したこともあります。
総合医議論は、病院や外来だけの話ではありません。
在宅医療にも、その命題は及んで来ています。
患者も医者も、ある意味、難しい時代に生きています。
「在宅医学会専門医」という肩がきを持っています。
しかしそれ自体が、専門性を誇示しており、
在宅医療=総合医、との主張と合わない気がします。
「総合性」という「専門性」は、存在するか?
これはある意味、永遠の命題かもしれません。
私自身は、存在するが客観的評価はしなくていいと。
一昨日、拙書「平穏死・10の条件」という本が出ました。
新聞各紙に広告が載っているよ、という連絡がありました。
ある書店では売り切れだったという書き込みも頂きました。
あるネット書店のランキングを聞いてビックリしました。
初日は、300位。
翌朝は、98位。
その後、80位、60位、そして、53位まできました。
なんと1時間毎に、ランキングが入れ変わるのです。
同じドメインからは、何冊買っても、後で買っても1点。
何万、何十万ある書籍の中で、いきなりこんな上位に
ラインキングされるなんて、ちょっと信じられません。
しかし、便利な世の中になったと、感心しています。
きっとこのブログを読んで頂いている方が応援して
買ってくれているのだろう、と想像しています。
この場をお借りして買って頂いた皆様に感謝いたします。
ついでに、読まれた感想をお寄せ下さい。
また、もしよろしければ知り合いに勧めてください。
私は、日本中の病院の先生に読んでほしいのです。