《0830》 総理も知らない「平穏死」 [未分類]

昨日午前の国会質疑は、実に興味深い議論でした。

「野田総理、平穏死って聞いたことがあります?」との質問に

総理は、「平穏死?聞いたことがありません、知りません」と。

 

総理も知らない「平穏死」。

実に多くの方に聞きましたが、「平穏死」を誰も知りませんでした。

石飛幸三先生が書かれた本があれだけ売れてもそんなものなのです。

 

AKBは知っているが、へいおんしは知らないな。

だいだい、どんな字を書くの?

そう言ったひともいました。

 

昨日は、総理が「尊厳死」についても言及しました。

「尊厳死とは人生の終末期の段階において患者自身の意思決定を

尊重し、自然な形で死を迎えること」と答えられました。

 

さらにこのブログでも、再三取りあげてきましたが、

医師法20条、21条についても議論されました。

是非、本ブログも、ゆっくり読み直してください。

 

昭和24年にできた法律を平成24年に見なおしたのです。

実に60年ぶり。

いろんな意味で歴史的な、国会議論でした。

 

文科大臣は、「これからの医学教育に終末期の教育も

取り入れていくべきだ」と言っていただきました。

しかしその直後に、こうもおっしゃいました。

 

「今朝も胃ろうについて聞かれたが、医者に任せてきた」

 

これこれ。

それじゃ困りますよ、というのが拙書なんですが・・・

大臣ともあろうひとでも、この程度の認識なのですね。

 

総理は、平穏死を知らない。

大臣は、自己決定できない。

 

ははーん。

やっぱり、本を書いて良かったと思いました。

是非ともお二人にも読んで頂き、感想を聞きたいものです。

 

お陰さまで、発売1週間で三刷りになったそうです。

まだ流通が途絶えている書店もあるようですが、

8月に入れば、再び、店頭に並ぶそうです。

 

応援して頂いている皆様、

ありがとうございます。

 

PS)

昨日の様子は、参議院インターネット中継http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

でご覧ください。1時間47分あたりからです。