在宅医療で患者さんの家を回ります。
やはり干からびている老人がいます。
熱中症死のニュースも流れています。
外来の最後も、必ず、それらしき人が飛び込んできます。
自分で「熱中症です」と自己診断される人が多く、
「それならもっと早く来てよ」と言いたくなります。
分かっているのなら、予防すればよかったのに。
点滴に1時間もかかるんだから。
看護師さんが帰れないじゃないか。
ブツブツ言いながら診るのが、最後の熱中症です。
単なる過労や寝不足でも熱中症と自己診断するひともいます。
結構、普通に使われる言葉ですね。
子供さんの熱中症も時々駆け込んできます。
野球など屋外スポーツの男の子のみならず、
女子ゴルフの女の子もいました。
老若男女を問わないのが熱中症。
防災と同じで、備えて予防することが大切。
高齢者には、周囲の声掛けが重要です。
昔は、「あまり水分を摂るな」と言われました。
バレーボールをして汗ビッショリでも水は飲むな、と。
隠れて飲んで、よく怒られましたがあれは何だったのか?
現代は、チビチビこまめに水分を補給する時代。
しかし塩分補給も忘れてはいけない。
汗で塩分もたくさん失われています。
高血圧の患者さん、怒られました。
「先生、塩分を摂るなと言ったり、
摂れと言ったり、一体どっちですか?」
「まあ、ぼちぼち摂ってください」
いい加減な医者だと、また怒られます。