《0832》 再び、節電の夏 [未分類]

在宅医療で患者さんの家を回ります。

やはり干からびている老人がいます。

熱中症死のニュースも流れています。

 

外来の最後も、必ず、それらしき人が飛び込んできます。

自分で「熱中症です」と自己診断される人が多く、

「それならもっと早く来てよ」と言いたくなります。

 

分かっているのなら、予防すればよかったのに。

点滴に1時間もかかるんだから。

看護師さんが帰れないじゃないか。

 

ブツブツ言いながら診るのが、最後の熱中症です。

単なる過労や寝不足でも熱中症と自己診断するひともいます。

結構、普通に使われる言葉ですね。

 

子供さんの熱中症も時々駆け込んできます。

野球など屋外スポーツの男の子のみならず、

女子ゴルフの女の子もいました。

 

老若男女を問わないのが熱中症。

防災と同じで、備えて予防することが大切。

高齢者には、周囲の声掛けが重要です。

 

昔は、「あまり水分を摂るな」と言われました。

バレーボールをして汗ビッショリでも水は飲むな、と。

隠れて飲んで、よく怒られましたがあれは何だったのか?

 

現代は、チビチビこまめに水分を補給する時代。

しかし塩分補給も忘れてはいけない。

汗で塩分もたくさん失われています。

 

高血圧の患者さん、怒られました。

「先生、塩分を摂るなと言ったり、

 摂れと言ったり、一体どっちですか?」

 

「まあ、ぼちぼち摂ってください」

 

いい加減な医者だと、また怒られます。