《0084》 施設か在宅か? [未分類]

認知症になって在宅療養が大変になると、専門施設に入れればいいだろう。
そう漠然と考えている人が多いと想像します。

しかし、現実は厳しいです。
とにかく施設の絶対数が足りません。

グループホームという認知症の方9人が1単位になって生活する施設があります。
とてもいいのですが、施設数が全く足りず、相当な(年単位)待ち時間があります。
費用も少しかかり、最期まで施設で過ごせるかは施設によってかなり差があります。

現実には、社会的理由(一緒に暮らしたい)、物理的理由(入れる施設がない)、
経済的理由(月に10数万円もかかる)などから、在宅療養となっている人が大半です。

「認知症の在宅療養」がますます、クローズアップされる時代となりました。
在宅療養を選んだ場合、いちばん大切なことは、いいケアマネさんを選ぶことです。
医者選びと同じように、ケアマネさんもチェンジ自由です。
親切でフットワークがよく、そして何より相性がいいケアマネさんを探してください。

そして、「デイケア」や「ショートステイ」を上手く混ぜることが最大のコツです。
最初は嫌がっても、そのうち慣れることもよく経験します。
A施設は嫌がっても、B施設なら喜んで行く場合もあります。

がん介護が、100メートル走のごとく短期決戦型なら、認知症介護は、
フルマラソンや時にはトライアスロンのような長丁場です。

それだけに、認知症介護では、「介護者への援助」が大切になってきます。
しかし、「介護者の健康」という視点は、「介護保険制度」の中には見当たりません。