《0841》 金と同じと書いて銅 [未分類]

オリンピックはやはり我々を元気にさせます。

どの競技もついテレビに見入ってしまいます。

連日いろんな色のメダルを日本人が取ります。

金メダルは素晴らしい。

しかし銀や銅も負けずに素晴らしい。

特に銅メダルには、特別な想いを感じます。

銅という字は、金と同じと書きます。

まさに金に負けない輝きを放っていると思います。

時の運に恵まれないと、絶対にメダルは取れません。

金じゃなきゃイヤだという意気込みは大切だと思います。

しかし終わってしまえば、素直にメダルに感謝したい。

メダルを取った選手は本当に凄いと思います。

陸上100mのボルト選手が神に祈り、走り終わった後

地面に感謝して土にキスしていた姿が印象的でした。

あれだけの選手でも、感謝を忘れていないのですね。

オリンピック期間中は、世間はオリンピック一色に。

これはこれでいいこと。

4年に1度の、世界のお祭りです。

一昨日は、講演を2つして、午前2時まで宴会。

昨日は結婚式のあと、テレビ番組の収録でした。

山本晋也監督と在宅現場を回り対談をしました。

晋也監督が私の本を読み「感動した」と言って頂きました。

平穏死や看取りについていろんなことを質問して頂きました。

ここまで熱心に本を読んで熱心に質問してくれた人は初めて。

私は、対談の中で映画「おくりびと」の話をしました。

「あの映画には、医療者が一切登場しないのが素晴らしい」と。

すると、今度は監督さんが喜んでくれました。

「それを指摘したのは、あなたが2人目。

 そしてあの映画を作ったのは私の弟子」と。

ここでもまた意気投合し、嬉しくなりました。

在宅患者さんを訪問した時の監督の態度に感心しました。

かなり暑いのにビシッとジャケットを着込んで涼しい顔。

細かな気遣いの監督さんのファンになってしまいました。

オリンピックの中でも、毎日、旅立ちが続いています。

講演の合間などに、毎日、看取っています。

今朝も旅立ちがありました。

昨夜は吐血の患者を深夜往診、緊急搬送に付き添いました。

その後、1ケ月前に旅だった患者さんをグリーフケア訪問。

気がついたら、日付けが変わっていました。

普段でも、昼と夜の境目が無い生活ですが、

オリンピックのために、さらに生活が乱れています。

しかし、嬉しい生活の乱れです。

私の生活は金メダルではありません。

しかし何とか銅を取れたらいいと思います。

糖尿病も高血圧も銅メダルで充分。

患者さんにも毎日、そう説明しています。

PS)

今日は広島に原爆が投下されて67年目。

私も黙祷を捧げました。