《0845》 最近のよろず相談所事情 [未分類]

2年前に始めた「医療・介護よろず相談室」はまだやっています。

NPO法人「つどい場さくらちゃん」の丸尾多重子さんに

手伝ってもらいながら、細々とですが続けております。

 

今日は、最近のよろず相談所事情を報告します。

まず、暑い!です。

なにぜ、屋外でやっていますから、仕方がありません。

 

扇風機に加えて、スポットクーラーを購入しました。

意外と維持費がかかります。

場所代だけは、敷地内なので無料ですが。

 

最近の相談事例は、

末期がんの抗がん剤に関する相談が相変わらず多い。

「抗がん剤、いつまで続たらいいんですか?」

 

拙書のサブタイトルと、全く同じ質問が続いています。

最近は、「とりあえず本を読んでね」と言えるようになり

少しだけ助かっています。

 

「末期がんで余命1ケ月と言われたので家に帰してくれない。

 貧血があるので輸血を、低ナトリウム血症があるので補正を

 と言われて、どうしても退院させてくれない」という相談。

 

これも拙書に答えを書きました。

「病状が悪いので家に帰れません」ではなく、

「病状が悪いからこそ家」なのですが。

 

あとは、認知症がらみの相談も非常に多い。

親が認知症らしいが、どうしても病院に連れていけない。

病院の話をすると本人が狂ったように怒る、という相談。

 

実は、これが一番の難問です。

認知症の方の頭の中は、実は不安で一杯。

闇夜を灯り無しで歩いているような心象風景なのです。

 

そこでもって病院の敷居は高いのです。

普通のひとより、認知症の方の方が高い。

その理解から、すべてが始まります。

 

ケースに応じて、初回受診までの作戦会議をしています。

ここさえクリア―できれば、あとは道は自然に開けます。

そう説明して、実行にうつすことがよくあります。

 

拙書を読まれた方が相談に来てくれるのは、とても嬉しい。

メールでも毎日、多くの相談が舞い込みますが、大体同じ。

この夏、本を出して本当に良かったと思っています。