《0855》 「障がい」と「難病」 [未分類]

ボルト選手もピストリウス選手も、身体的短所がありました。

世間一般には、それを「障がい」と呼びます。

しかし彼ら自身は、「障がい」とは認識していませんでした。

 

認識していないから、あのような活躍ができた。

もしくは障がいと認めないように、努力をした。

いずれにせよ、凄い活躍でした。

 

障がいとはなにか、よく分からなくなりました。

私自身、人間は何らかの障がいを持っていると思います。

完全な人間など、この世に存在しないし見たことがない。

 

よく「私は障がい者ですから・・・」と自分で言われる人がいます。

言われないと分からない位ですから、そう言われると一瞬、引きます。

何かしてくださいとの要求に聞こえる時があります。

 

「身体障害者」という認定制度があります。

これは医師が診断書を書きます。

1級が最高で、医療費をはじめ、さまざまな軽減措置があります。

 

医師がその診断書を書くには、役所への登録が必要です。

簡単ですが資格要件があります。

定められた基準と照らしあわせて、診断書を書きます。

 

身体障害者認定は、あくまで「自己申告制」です。

たとえ障がいがあっても、申請されない方もいます。

医療費の軽減が主な特典ですが、その必要が無い人がいるのです。

 

認定要件を満たしている人で経済的に困っているようならば

私の方から、この制度を教えます。

逆に経済的に困っていない場合は、口にしないこともあります。

 

「障がい」という言葉の意味は私はよく分かりませんが、

「身体障害者制度」については、ある程度知っています。

両者は別物であると、自分の中では理解しています。

 

一昨日、国が難病として支援する病気が増えると報道されました。

難病と言えば、パーキンソン病やALSが有名ですが、

一般にはあまり知られていない難病が沢山あります。

 

今回の政策は、医療費支援の強化であると理解しています。

慢性に経過する重い病気は、高額の医療費がかかります。

もし救済が無いと、自己負担で払えなくなるひとがいます。

 

今回の発表は、「稀少難病」の方には朗報だと評価します。

働けない上に重い医療費負担は、制度でカバーすべきです。

ただ今回の措置は、重度の方のみを対象としているようです。

 

実は、私は「難病」の意味もよく分かりません。

生きること自体が「難病」のように感じることがあるからです。

どんな人でも治りにくい「弱点」を、ひとつ位は抱えています。

 

特に老化に伴い、「治らない病気」が急増します。

高齢者とは、障がいを抱えながら生きるものでしょう。

超高齢社会では、障がいの無いひとは少ないはずです。

 

障がい者の6割が、高齢者という時代です。

障がいと老化の線引きをすることが困難な場合が増えています。

両者を区別することは実に難しいと、日々、実感します。

 

障がいや難病という言葉を聞くと、自分のことのように感じます。

私も、「障がいや難病」の「ようなもの」を持っています。

しかし恥ずかしくてとても人様に言うことはできませんが。

 

「障がいや難病」という言葉は、主に経済的な課題を解決する

ために使われるものだと理解しています。

もし間違っていたら、どなたか教えてください。

 

今回のオリンピックを見ながら、以上のように確信しました。