シリアで取材中だったジャーナリストの山本美香さん
が亡くなられたとの報道を聞き、胸を痛めています。
享年45歳。あまりにも若すぎる死です。
彼女の目的は明確でした。
シリアの女性や子供を戦争の犠牲から守るためです。
万単位の戦争犠牲者が出ています。
シリアの内戦を、日本の子供達にも知って欲しいと。
報道で戦争を止めたかった、のです。
報道は、手段でした。
戦争を止める兵士だったような気がします。
お父さんは「これからだったのに」と絶句。
これを聞いてまさに言葉がみつかりません。
本当に惜しい人を亡くしました。
彼女は、人を助けようとしました。
ジャーナリズムを通して多くの命を救おうとしました。
その意味では、医療者と同志である、と直感しました。
彼女がそうした活動に入ったのは、1995年。
ちょうど私が開業した年です。
17年間、いろんな御苦労をなされたことでしょう。
こんな日本人もいるんだ。
なのに俺はいったい何をしているんだろう、
そんな気持ちになる位、志が高い方だったようです。
東日本大震災にも飛び込み、いろんな活躍をされたと。
彼女の頭には世界中の「命」という言葉があったはず。
だから、アフガニスタンやイラクの取材を続けたのか。
山本さんは日本人の誇りだと思います。
日本人全体で彼女の死を悼むべきです。
そしてみんなで彼女の遺志を継ぐことだと思いました。