《0857》 山本美香さんを悼む [未分類]

シリアで取材中だったジャーナリストの山本美香さん

が亡くなられたとの報道を聞き、胸を痛めています。

享年45歳。あまりにも若すぎる死です。

 

彼女の目的は明確でした。

 

シリアの女性や子供を戦争の犠牲から守るためです。

万単位の戦争犠牲者が出ています。

シリアの内戦を、日本の子供達にも知って欲しいと。

 

報道で戦争を止めたかった、のです。

報道は、手段でした。

戦争を止める兵士だったような気がします。

 

お父さんは「これからだったのに」と絶句。

これを聞いてまさに言葉がみつかりません。

本当に惜しい人を亡くしました。

 

彼女は、人を助けようとしました。

ジャーナリズムを通して多くの命を救おうとしました。

その意味では、医療者と同志である、と直感しました。

 

彼女がそうした活動に入ったのは、1995年。

ちょうど私が開業した年です。

17年間、いろんな御苦労をなされたことでしょう。

 

こんな日本人もいるんだ。

なのに俺はいったい何をしているんだろう、

そんな気持ちになる位、志が高い方だったようです。

 

東日本大震災にも飛び込み、いろんな活躍をされたと。

彼女の頭には世界中の「命」という言葉があったはず。

だから、アフガニスタンやイラクの取材を続けたのか。

 

山本さんは日本人の誇りだと思います。

日本人全体で彼女の死を悼むべきです。

そしてみんなで彼女の遺志を継ぐことだと思いました。