暑いですね。
8月も後半だというのに。
夏バテの患者さんが増えてきました。
私は外来も在宅も大忙しです。
尼崎の町を行ったり来たり。
看取りが2件続いた夜もありました。
先日、ある大企業の産業医として出務しました。
会議室も健康相談室も、暑い、暑い。
まるでサウナにいるかのように汗が垂れてきます。
1ケ所だけ、涼しい場所を発見しました。
食堂の一角にある僅かなスペース。
そこだけがクーラーが効いて涼しいのです。
「クールスポット」という看板がかかっていました。
いろんな人が集まっていました。
部署や職種を超えた人が集まる「つどい場」になっていた。
どこか江戸時代の公衆浴場のようにも感じました。
最近、「クールシェア」という言葉も聞きました。
街の中に涼しい場所を作るのです。
「節電」と「熱中症対策」の両立を目指すそうです。
図書館や公民館、
美術館などの公共施設、
飲食店や映画館。
「シェアマップ」、という地図まである街があるそうです。
行政と民間が協働してこうした取り組みが行われています。
町おこしやコミュニテイの再興にも、利用されそうな感じ。
日本人古来の「お裾分け」という習慣は、いいものです。
これをきかっけに会話が弾み新たなご縁ができたりします。
人と人のつながりが再認識される場になる予感がしました。
猛暑と節電がもたらした、「クールシェア」。
そこにはこれからの日本を生き抜くヒントが
一杯詰まっていると確信しています。