《0858》 クールシェアが生んだ「つどい場」 [未分類]

暑いですね。

8月も後半だというのに。

夏バテの患者さんが増えてきました。

 

私は外来も在宅も大忙しです。

尼崎の町を行ったり来たり。

看取りが2件続いた夜もありました。

 

先日、ある大企業の産業医として出務しました。

会議室も健康相談室も、暑い、暑い。

まるでサウナにいるかのように汗が垂れてきます。

 

1ケ所だけ、涼しい場所を発見しました。

食堂の一角にある僅かなスペース。

そこだけがクーラーが効いて涼しいのです。

 

「クールスポット」という看板がかかっていました。

 

いろんな人が集まっていました。

部署や職種を超えた人が集まる「つどい場」になっていた。

どこか江戸時代の公衆浴場のようにも感じました。

 

最近、「クールシェア」という言葉も聞きました。

街の中に涼しい場所を作るのです。

「節電」と「熱中症対策」の両立を目指すそうです。

 

図書館や公民館、

美術館などの公共施設、

飲食店や映画館。

 

「シェアマップ」、という地図まである街があるそうです。

行政と民間が協働してこうした取り組みが行われています。

町おこしやコミュニテイの再興にも、利用されそうな感じ。

 

日本人古来の「お裾分け」という習慣は、いいものです。

これをきかっけに会話が弾み新たなご縁ができたりします。

人と人のつながりが再認識される場になる予感がしました。

 

猛暑と節電がもたらした、「クールシェア」。

そこにはこれからの日本を生き抜くヒントが

一杯詰まっていると確信しています。