《0860》 風疹にご注意 [未分類]

風邪の患者さんがたくさん来院されます。

ゲリラ豪雨にうたれた、

はたまた、クーラーをかけたまま寝たと。

 

風邪でわざわざ受診するか?と思っても

何気ない会話を交わすようにしています。

雑談の中に大きなヒントが潜んでいます。

 

実は、最近眠れない、

実は、彼氏と喧嘩してパニックに陥った、

実は、家族の介護で疲れ果てている・・・

 

ひょんなことから、余病が見つかることもあります。

肺炎を疑いレントゲンを撮ったら、肺がんだったり。

単なる風邪と決めつけない事が大切です。

 

背中をめくると小さな発疹がいっぱいの人がいました。

「何故、これを言わないの?」と、聞いてみました。

「近くのお医者さんに見せたら、蕁麻疹と言われたので」

 

風疹、でした。

 

私は、一目でそれと分かりました。

特徴的な発疹は、間違いようがありません。

耳の後ろのリンパ節もしっかり腫れています。

 

それにしても前のお医者さんが何故、分からなかったのか。

病院から開業したばかりの先生だから診たことがないのか。

それともまだ発疹の出始めで、そう確信できなかったのか。

 

関西では風疹が流行っているそうです。

成人男性が多いようです。

ワクチンをちゃんと打っていない世代でしょう。

 

妊婦さんにうつさないことが最も大切です。

そのためには、まず風疹と正しく診断することが大切です。

診断のための受診、のようなものです。

 

風邪の患者さんには忘れずにこう言うようにしています。

「発疹が出たら、お手数ですがもう一度来てくださいね」

次のお医者さんに馬鹿にされないためでもあるのですが。