《0873》 看護師の時代 [未分類]

朝晩、少し涼しくなりホッとしています。
いい季節になってきそうな予感がします。
知らない間に自然は、変化していきます。

実は、夢のような3日間を過ごしています。
拙書がいろんな書店で超上位にランキング。
にわかに身辺が、騒がしくなってきました。

昨夜は「都市における看護・介護・医療研究会」に参加。
重鎮の学者先生による「未来予想図」の講演を拝聴した。
介護と医療の問題点と展望が、浮き彫りになりました。

1時間議論しましたが、結論は病院から病院外への移行が
上手くいっていないことが急ぐ課題であることでした。
在宅療養するにせよ家族の負担が大きいことも問題です。

また、高齢者が一旦入院すると寝たきりになったり
認知症が進行したりすることも良く知られた事実です。
手術は成功、しかし寝たきり、なんてことがよくある。

在宅介護におけるケアマネの役割についても議論されました。
福祉職の上がり職としてのケアマネになりつつあります。
一方看護師からケアマネになった人が引き上げつつあります。

介護保険制度には様々な課題が山積です。
ケアマネ制度、訪問看護、介護予防・・・。
あと12年間、団塊の世代が超高齢者を迎える時までの課題。

その後は、人口減少時代に移行します。
高齢化率は上がりますが、高齢者の実数は減っていきます。
ですから、今、施設を増設してもすぐに不要になるのです。

困るのは、首都圏、大都市圏です。
千葉、埼玉、東京、名古屋、大阪。
東京では、郊外に老人マンションを建てて高齢者を集めます。

施設か在宅か。
施設なら、特養か老健か療養病床か高齢者マンションか。
現在、国は、高齢者マンション建設に力を入れています。

しかし要介護度の高い高齢者がなかなか集まらないそうです。
自宅か療養病床などに、固定化しているそうです。
集まるのは、比較的元気な高齢者。

いろんな話を聞いていて、医療って何だろうとも思いました。
これからの医療は、高齢者医療が、大黒柱になります。
高齢者医療とは、治らない病気を診ることでもあります。

医者の受け持つ領域は、小さくなっていくような気がします。
これからは間違いなく看護師の時代です。
自分が病気になったら優秀で優しい看護師のお世話になりたい

当院の看護師は、深夜も働いてくれて、本当に頭が下がります。
今日から北海道帯広で開催される日本ホスピス在宅ケア研究会に、
当院の看護師たちも参加します。

私は土曜日のお昼までお留守番をして、午後出発。
日曜日の朝一番で話をして、すぐに帰阪します。
帯広には半日しか滞在できませんが仕方がありません。