《0878》 夜間高校で「死」の授業 [未分類]

校医を拝命している<夜間高校で特別授業をしています。
昨夜は、命のなかでもズバリ「死」を取りあげました
高校での授業としては超大胆な講義をしたつもりです。

何人かの末期がん患者さんの映像を見てもらいました。
一人の患者さんは在宅看取りのシーンもです。
みんなシーンとして見てくれました。

テレビですでに放映された映像です。
当院の患者さんではありませんから
その点はご心配なく。

死を見たことがあるのは、全校生徒のうち1人だけ。
死ぬ3時間前の会話が、印象的だったようです。
死ぬ直前の人間の様子に興味があるようでした。

死は誰にでも訪れる。
従ってみなさんも私も死ぬ。
だから今ある命に感謝しよう。

そんな内容でお話ししましたが、
いつもより静かに聞いてくれました。
実は落ち着きのない子が多い学校なのです。

映像に出て来た末期がんの患者さんは、全員が喫煙者。
亡くなる寸前までタバコが手離せない様子も見ました。
若くしてタバコ病で死んでいく映像に驚いたようです。

拙書「禁煙で人生を変えよう」(エピック)という本に
書いたとおりの日本になっています。
タバコを切り口に「死」を語りました。

一般の方も受講されていました。
市民公開講座も兼ねているのす。
1~2年生と社会人が対象。

いつもの講演の2倍疲れます。
しかし一番大変な仕事です。
200人の子供の将来がかかっています。

この中から1人でも医療・介護の道に進んで欲しい
そう願いながら、夜回り先生、を続けています。
終了後は、緊急往診、そしてクリニックで残業。

来月の講義のテーマは、「生まれる」です。
すでに生んだ生徒が何人かいるのですが。
少子化に貢献できればとアイデアを練っています。