《0883》 聴診器片手の訪問栄養士 [未分類]

昨日から開催されている
「在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワーク」
の勉強会に参加するため、高知に来ています。

羽田空港から西へ向かう飛行機はスリリングでした。
ずっと台風雲の上を通過します。
思ったほどの揺れではありませんでした。

高知は最近3回目ですが空気がおいしく快適です。
懇親会では田舎寿司が出て、美味しく食べました。
2次会は龍馬屋という海鮮居酒屋で、飲みました。

ここのマスターは大変ユニークで楽しい方でした。
最後に進駐ラッパで、1曲吹いていただきました。
このラッパを聴いて「ああ高知なんだ」と感じた。

その席に、一人の管理栄養士さんがおられました。
在宅患者さんを訪問されケアマネもされています。
驚いたのは、聴診器を持って診察もすることです。

パルスオキシメーター、血圧計、ペンライトなども携帯。
「必ずお腹の音を聴いてから食事指導するのは当たり前」
との言葉に、目からウロコでした。

薬剤師さんが聴診器を持って街を回る時代であると、
以前、このブログで紹介させていただきました。
さらに栄養士さんも街を回る時代なのです!

「訪問栄養指導」という制度があります。
要介護者は介護保険で行われますが、
介護保険の限度枠の外、特別枠で行われます。

すなわち、誰でも受けることができます。
在宅患者さんの全てが対象ですが、あまり知られていません。
当院では、数年前より取り組んでいます。

「せっかく食事指導しても直後に亡くなる人がいる」
と少し悩んでおられる様子だったので、
「それは私たちも一緒です」とお話ししました。

この研究会は市民を含めて様々な職種の方が参加。
在宅ケアを巡る諸問題がいくつもの会場に分かれて
熱心に議論されています。

2週連続の学会出張。
不思議なことに昨日は電話がかかってきませんでした。
今日の祝日はスタッフ達がクリニックを守ってくれています。

《P.S.》
春・夏・秋・冬さまから、
「偉い先生とはどんな人か?」とのご質問を頂きました。
たしかに誰やねん?と思いますよね。

日本慢性期医療協会20周年記念祝賀会の様子が
日慢協ブログにアップされましたのでご参照ください。