高知での在宅ケア研究会での感想を、もうひとこと。
最近、やたら終末期に関する相談が増えています。
特に高齢者が食べられなくなった時の相談が激増。
ある胃ろうのエキスパートは、胃ろうは単なる道具にすぎず、
要は使い方の問題、正しく使えば人を幸福にする、
不利益のほうが大きくなれば撤退という道もある、と解説。
最近は、ネコにも胃ろうをすると知らされ、
さすがにビックリしました。
獣医さんも大変ですね。
一方、デンマーク在住の有識者は、
デンマークには胃ろうの患者さんはいない。
食べられなくなるのは仕方がないことだと講演されました。
別の有名在宅医は、点滴を1本もせずに
自宅で看取るお話をされました。
その気持ち、私もよく分かります。
同じ日に3人が、偶然にも人工栄養の話をされたのです。
もちろん、病態や病期により判断は大きく異なります。
また国により死生観が違う事もあります。
3人とも正しいことを言われていると思います。
しかしこれを聞いた市民は
混乱するのではないかと危惧しました。
いったい、どっちにしたらええねん?と。
そうした胃ろうに関する素朴な疑問に答えるのも、
町医者の仕事かな?なんて感じました。
というわけで、そのような作業を始めています。