最近、「胃ろうはイヤなので鼻からにして！」と
いう人がやたら増えて困っています。
「胃ろうはイヤなので点滴にして」という人も増えた。

先日も、老衰であと１日という方の家族に
「今から、鼻からチューブを入れてください」と
懇願さて説明に困りました。

また、別の患者さんは病院から自宅に帰る時に
胃ろうは拒否し、鼻からの栄養（経鼻栄養）でした。
夜中に自己抜去され、呼び出されます。

「やぱり胃ろうにしましょう」と説明しても、
「胃ろうは悪いから絶対のイヤ」と拒否されます。
このような説明には長い時間を要します。

情報を正しく伝えることの難しさを痛感しています。
「マスコミによる胃ろうバッシング」と関係者は
恨んでいるようです。

胃ろうを巡る混乱が、続いています。
正確には、人工栄養を巡る混乱です。
今日もこれから、そのような講演に出ます。

胃ろうのことをちゃんとお伝えしたい。
もっと詳しく分かり易くお伝えしたい。
そんな気持ちが自分の中で高まっています。

拙書『「平穏死」１０の条件』は、６刷りに入りました。
８万部と聞かされても実感はないのですが、
一人でも多くの人に読んで頂きたいと思います。

明日からは、この本を読まれた方から寄せられた
質問に応えるという形で書いていこうと思います。
平穏死Ｑ＆Ａシリーズです。